コラム 10周年記念  

タイ旅行トホホ日記                                                                   

                                       2006年4月 河原千春


 4月5日よりブーケットを中心にタイへ旅行してきました。
1年ぶりの海外旅行だったけど、楽しい思い出とともにいろいろ事件もあったので、日記をつけてみました。
日記をつけてみたら、どこかで発表したくなりましたので、コラムとして投稿することにいたします。

4/4
 成田ビューホテル泊、ディナーバイキング終了15分前にレストランに駆け込み、急遽入った仕事の電話を携帯で受けながら、取れるだけおかずをお皿にてんこもりにする。


4/5
 JALの「さくらラウンジ」で旅行中のつまみや、多分当分食べられないおにぎりなどをこそっとバックにつめこみBKK経由HKTへ。

成田のJALのカウンターで「入国審査はBKKで」と言われたが、BKKではそのまま乗継でHKTにて入国審査と分かり、JALのカウンターのおねえさんはいいかげんだなぁと再認識。乗継もクリアして、とりあえず無事にHKT到着。


4/6
 レンタルバイクを借りて2人乗りでのんびりとプーケット観光。
ビューポイントの夕日が綺麗で見とれてしまった!


4/7
 昼過ぎまでホテルのプールでゆっくりくつろぎ、カオラックへ。
スミランゥ島のダイビングクルーズの船に乗る。
今回は休養旅行なので、ボートはスイートルームの予約をしたが、設置してあるDVDプレーヤーは壊れていて見られず、また部屋が船首にあるので、一晩中大波にどつかれまわされて眠れない。(こんな事なら船尾の普通の部屋にすればよかったよー)


4/8-9
 スミランゥ島でまったりダイビング、ダイビング中に新調したウエットスーツのおしりを5cmほどやぶく。でも水中は津波の影響からも回復してなかなかGOOD


4/10
 スリンゥ島でまたまたまったりタイビング、途中で寄った無人島のドナルドダックBayの岩場の上からデジカメを落とす。(外見はボロボロ、でもとりあえず機能はするみたい)


4/11
 最後にリチューロックで潜りカオラックへ帰港。夜、クルーズで一緒になった人達と皆なでタイスキを食べる。(これはうまかった)
見知らぬ人とのふれあい、これが旅の醍醐味なんだなぁ。
後でJCBカードを使えば割引になったと知るが、まあうまかったので良しとしよー。


4/12
 終日ボートでトローリング、現地で飛び込み予約したので、日本人はうちの夫婦2人だけ、後はこわもての大きな白人ばかりでちょいビビる。
でも嫁さんが結構大きなカツオをだて続けに釣り上げ、喝采をあびる。
外見と違い!?、実は気のいいオヤジばかりだった。


4/13
 タイの旧正月で水掛けまつり。(知ってたらカッパを持ってきたのに!)バイクに乗っていようが、歩いていようが、おかまいなしにバケツで水をかけられる。
タイ人にやられるなら納得するが、観光客の白人までするな〜!
で、1日中どこにいても水をかけられては乾きの繰り返し。
朝、ちょっと咳が出ていたが、これで「風邪っ引き」決定。


4/14-15
 予約していたビビ島のオーバーナイトダイブクルーズに参加するも、午前中2本のダイビングの後、風邪が悪化、咳がとまらず40度近い高熱が出る。
クルーズ船がまたボロボロで、エアコンもなく翌日の夜帰るまで、手当てもできずころがされたまま過ごす。(このまま人生終わるかもという不安が...)


4/15
 帰港してチェックインする時間も惜しみ、荷物だけホテルに預けて紹介してもらった設備の整っているバンコク・ホスピタル・プーケットへ。
この頃から嫁さんの具合も悪くなり、2人で診察を受け、注射4本づつ打たれる。
でもとても綺麗で高級ホテルっぽい病院。地元のタイ人はおらず、白人ばかり。


4/16
 このまま共倒れにならぬよう、とりあえず2人ともヨレヨレのままBKKへ。


4/17 
 とうとう嫁さんが動けなくなり、救急車(有料)を呼ぶが、近くの病院につれていかれそうになり、いくらかかってもいいからと、バンコク・ホスピタルを指定。
18日の朝の便で帰国予定だったが、強制入院となる。
病室はインターナショナル病棟でホテルのスイートルームなみ。
シャワールームまでついていて、寝ながら大きな液晶テレビが見られる。
ベッドは電動で、付添い人用の大きなソファーベッドもある。
ジュースなど6本入ったウエルカムドリンクセットもある。
食事もタイ料理と和食からオーダーできる。
この旅行で一番いい部屋かも。
夜、予約していた最後のディナークルーズは、泣く泣くキャンセルする。

4/18
 国際電話で社長に連絡したら、「大丈夫だから無理して帰らなくていいですよっ」と言われ思わず涙が...ううっ社長、ありがとねっ!
でもお客さんへの請求業務もあるし、無理やり退院許可をもらい夜行便を予約。

 飛行機の時間まで病室にいてもいいと言われ、嫁さんが「たいくつだろうから一人で遊んでおいで」というので、泊まっているホテルのスパへ。
ここでおばちゃんに2000バーツでいかがわしい行為をどうかとせまられるが    丁重にお断りしたら、90分のマッサージが60分で終了。
(一応バイヨーク・スカイというBKK最高層の有名なホテルなのにっ!)

 その後、気をとりなおし、行ってみたかったシリラート・ホスピタルにある犯罪博物館へ。(だって嫁さん元気だったとしても、絶対一緒には行ってくれそうにないんだもんね)
さすが死体映像をテレビニュースで普通に流すタイ、レイプ殺人犯などが、樹脂づけになって飾られている。
その他、銃で殺された人や交通事故で死んだ人などの、アクリル漬けになっている死体や骸骨だらけ。
自分から医療の発展のためと、死んだ後、骸骨になって飾られている医師の標本などもあった。
さすがに日本では裏ガイドブックにしか載っていないので、お客はタイ人ばかりだが、これが結構人気で、若い女の子同士のお客さんも一杯いる。
日本でのお化け屋敷の感じなんかなー?
(ちなみにタイでは死体は魂がないので単なる物体という感覚だそう)

 ふと気がつくと、閉館時間を過ぎていて(4時閉館)周りには誰もいなく、死体達の中に自分一人なのに気づくとともに、奥から順々に電気が消えてくる。
「ひぇーっ」と夢中で出口にひた走る。(怖かったー)

 そのままタクシーで嫁さんの待つ病院へ...と思ったら5台続けて乗車拒否、どうやらBKKのタクシーは長距離をいやがるようで。
考えたあげく、とりあえず、サイアムスクエアまで行ってもらい、そこで別のタクシーに乗換える。

 やっと病院にたどりつき、精算する。1泊12万円なり。
お金を払うと、7人ついていた看護婦さんがピタッと来なくなる。
(後で嫁に聞くと、夜は1時間おきに「ドウデスカ?」と見に来て寝られなかったそう)
ウエルカムドリンクセットに入っていた牛乳を飲むと10分くらいで急におなかが痛く...ウウッ!(賞味期限は一体いつなんだっ!)

 恐るべし、ホテル・バンコク・ホスピタル!タクシーを呼んで病院から空港へ直行。

 帰りの飛行機の中で、また嫁さんが呼吸困難になってパニック...
とりあえず、座席3席を使わせてもらい、横になって帰ってくる。(JGCでよかったー)


4/19 
 どうにか家までたどりつくが、仕事の留守電数十件、そのまま寝ずに仕事に入り、月曜に税務署の監査があるので、土日も続けて資料作り。



 ようやくひと段落ついたので、日記形式でコラムを書いてみる。
でもプーケットは何度行っても面白い。
今は津波前と変らなく活気づいていて、ビーチ沿いは建物が立て直しているので以前より綺麗になったくらい。
  
 皆さんも海外旅行の際は健康に注意しましょう。旅行傷害保険は必須ですよ!
そしてバンコク・プーケットにお出かけの際に病気やケガをした時は、必ずバンコク・ホスピタルを指定しましょう。



                          ページトップへ