コラム

フライトシミュレータ搭乗記
                                       2004.02.21
                                  リバーサイドエアロクラブ  伊藤 誠



 日本ビーテーエー社のショールームにあるフライトシミュレータは国土交通省の認定を受け、ログブックもつけられる本格的なものと聞いていたので、操縦できるかどうか不安に思いがらも体験搭乗してきました。

 そこにはマイクロソフト社のフライトシミュレータに座席と操縦装置を取り付けた簡単なものから、かなり大掛かりなボーイング777のシミュレータまでいくつものシミュレータが並んでいましたが、いずれも期待を裏切らない素晴らしいものでした。

 特にB777は実機にはさわれないので、最高の体験でした。最初は装備もわからず、計装関係もちんぷんかんぷんだったのですが、教えてもらいながらやっているうちに、だんだんと理解できてきて、最後にはそれなりに飛行できるようになりました。感想はというと、以外にも飛行そのものは基本的に変わらないんだなというのが実感です。
重量があるせいか動きが遅れてオーバーシュートしたり、スピードが早いので10マイルくらいすぐ進んでしまうという難しさはありますが、操縦装置の操作そのものはやはり同じことがわかり、安心しました。

 他のシミュレータではバロンやC172などを体験できましたが、これもとてもよく出来ていて、やり始めると夢中になってしまいます。特にフルモーションの体感型シミュレータは機体にかかるGをかなりリアルに感じることが出来、本当に飛んでいるような感覚を味わうことが出来ます。C172のシミュレータなのですが、実機では出来ないループなどの曲技を実機さながらの感覚で楽しむことが出来ました。

 全体の感じとして、これは確かに訓練に良いと思います。実機以上に安定させるのが難しい感じがしますが、ナビゲーションや操作系の手順などをシミュレータで十分に訓練しておけば、実機に乗ったときにまごつくこともなく、確実に行うことができるはずです。

 今度は教官が指導してくれるというTedWingClubで計器飛行に取り組んでみたいと思います。


 

 

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