コラム 

スイングしない人生なんて          2008.1.5  廣田正純

 

 スイングガールという映画を見て感化された訳ではないが、60歳を目の前にして若い頃からの夢だったトランペットを一年前から始めました。

 ジャズが大好きで自分で好きな曲を一曲でもいいから吹けたらと思い始めました。タップダンスも四年前からはじめ、タップを踊りながらトランペットを吹けたら最高!スイングすることはトランペットを演奏する時も人生を渡る時も必要で、常に心が踊り体が踊ることです。曲を作った人のイメージを頭に描きスイングするのです。人生においても常にフレキシブルでいて、いろいろな目線でものを見ることと通じます。  

 昨年10月にクラスの発表会でソロ演奏を先生から許されたがそんなに上手ではないので迷いましたが、娘から励まされ来年健康とは限らないのでチャレンジしました。ジョージアオンマイマインドと言うルイアームストロングの曲を三ヶ月練習、発表会を迎えました。リハーサルでは頭が真っ白になり音がまったく出なく身体も手もガチガチになり困った。二時間後に本番を迎えどうするか?  楽譜にドレミを書いたりして心を落ち着かせたがあまり効果がなし。何でもそうですが硬くなったらだめ。手を頭を口をそして心をスイングしてみる。なんだか吹っ切れ本番はなんとかクリアー。バックバンドにピアノ、ベース、ドラムを従えてソロをやった時の気分は興奮そのもの。体中のアドレナリンが分泌されエクスタシーに達するものでした。 本当に気持ちが良く感じました。

 後から演奏会のDVDを見たとき演奏は下手でしたが興奮している様子がありあり。もっともっとスイングしておけばよかった。

人には関節というすばらしい機能を持った体があるから重いものを持ったり細かい仕事が出来る。気持ちも常にスイングしていればどんな事態にも対処できるかも。

飛行機の操縦もそうかななんて感じたりして。 機体だって翼はいつも上下しているし、操縦桿だって遊びがあるし気持ちをや操縦技量もスイングして当然です。

60歳になったら自分の歳を0歳にリセットして今までの経験を白紙にして、新しいことにチャレンジ!子供や若い人の言葉や行動に目や身を傾け残る人生をバラ色にしていこうと思っています。




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