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コラム
フライトシムの世界C 2002.2.14 高橋 英造
2月1日にマイクロソフトからフライトシミュレーション2002(FS2002)日本語版が発売された。 英語版は昨年の10月に発売されている。初めは9月16日に予定されていたが9月11日の同時多発テロの事件があって一月に発売が延期になった。 私も10月に購入してみると崩壊したニューヨークのワールドトレードセンタービルが景色から姿を消していた。 マイクロソフトはこの間に発送済みのパーッケージを回収し梱包を解いて景色データーの入ったCDを取り替えたものと推定される。 あの事件がアメリカや世界に与えた影響は計り知れないものがあり、航空関係者やSFファンにとってもやるせない憤りを感じる。もう2度と起きてほしくない事件だ。
さて、FS2002の内容は前バージョンのFS2000がその前のバージョンSF98と大して変わらなく落胆したのに比べ景色データが格段に良くなってリアリティが増した。 たとえば、街中のビルが主なビルしか無かったのが小さいビルや田舎の町の民家まで現実より大きめではあるが3Dで細かく表現されている、また山や街中まで木が描かれている。 この木は場所によって種類が変わり、ハワイ辺りに行くと椰子の木が多くなったりするので地上に近づいて飛んだとき実感が最高だ。 そしてアメリカ国内の大きな都市のランドマークなども増えてきたように思える。
また、グランドキャニオンがすっかり変わり岩肌やコロラド川の表現も良くなった。 ナイヤガラの滝もの水煙も表現されている。 海岸線には白い波が打ち寄せてすばらしい。
また、航空管制もやっと音声が出て交信できるようになった。 タワー、グランド、アプローチ、センターなど周波数を自動入力してくれるので面倒くさくない。本当は音声で交信できれば最高だが後のバージョンが楽しみだ。
現在のFS2002の地表高度データは全世界をカバーしあまりにも広いので通常150m〜300mメッシュに1つの高度データである。 これだと険しい山がなだらかな丘のようになってしまいリアリティが薄れてしまう。 そこでこれを75m、38mメッシュにすると現実的な山並みが表現される。 アドオンソフトで売っている日本山岳シナリーをインストールすると日本アルプスなどが75mメッシュで表現され写真と見違えるほどすばらしい。
アメリカのデータも主な観光スポットや大都市などのデータが無料でダウンロードできる。
( http://www.fsgenesis.com/ )
このサイトから自分がアメリカで飛んだLAのリバーサイド38mメッシュをダウンロードしFS2002にインストールすると周りの山並みが細かく表現されすばらしくなった。私も景色を見ながら管制と交信をしフライトしたがスチュウデントパイロットのときが懐かしく思い出される。 当時のスクールはすでに閉鎖されたように聞く、寂しい限りだ。
その他、世界中の詳しい景色データや色々な航空会社の旅客機、あらゆる種類の飛行機も無料でダウンロードすることが可能だ。
( http://205.252.89.41/library/index.php?Sort= )
( http://www.flightsim.com/cgi/kds?$=main/forum.htm )
この様にFS2002はCD3枚組、初期インストールだけで2GB近いハードデスクを必要とするソフトであり最高の画質でFSを動かすと、性能的にも最高に近いパソコンが必要となる。 私もアスロン700MHzからアスロンXP+1800に中身だけ取り替えた。 ソフトのダウンロードも5から30MBあるのでISDNでもきつくADSLに変更した。 そうしないとまともには動かないのです。
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