コラム
フライトシムの世界D
2003.12.25 高橋 英造
2003年10月17日にマイクロソフトからフライトシミュレーション2004(翼の創世記)日本語版が発売された。 英語版は7月に発売された。
今年はライト兄弟が1903年12月17日10時35分に歴史的な最初のフライトを成功させてから100年目の記念すべき年だ。 その5ヶ月前の17日、日本語版は2ヶ月前の17日に発売された。
内容は前作にライト兄弟のライトフライヤーをはじめ1910年代の複葉機2機、1020年代の単葉機、1930年代のダグラスDC3旅客機、また1930年代のわれわれが現在乗っているカデットの先輩に当たるパイパーJ-3の練習機など歴史的飛行機9機が追加され実際に操縦してみることが出来る。
そして今回はフライングレッスンも強化された。 練習にはインストラクターが付いて教えてくれる。 最後にチェックライドがあるがこの試験官は厳しくなかなか合格させてくれない。 私も暫くぶりにプライベートパイロットチェックに挑んだがいまだに合格できないでいる。 そのほか計器飛行証明、事業用操縦士、定期運送用操縦士まで、まだまだ先は長そうだ。
そのほか時間とともに変化する天候やよりリヤりティを増した雲の表現などが3Dで素晴らしくなって本当に雲の間を飛んでいるように見える。
そして管制との交信も少し複雑になり変更などの要求ができるようになったのはありがたい。 何しろフライトシムパイロットは気まぐれで行き先をしょっちゅう変えなければ気がすまない。
それから景色の表現もより細かくなった気がする。特にマイクロソフト本社のあるシアトルの景色がきれいだ。 また成田から大型ジェットで飛び立ってカムチャッカ半島を越えアラスカに近づくとオオロラが見られる時がある。本物と同じでいつ見られるか分からないのがご愛嬌だ。 そしてアメリカのより細かい高度データをインストールするとヨセミテ公園のハーフドームがその形を現す。
しかしながらデフォルトの景色データは衛星写真と細かい高度データを使ったフォトリアリスッテティックのアドオンソフトにはかなわない。
5〜6年前にフライトアンリミッテドU、Vというフライトシミュレーターでサンフランシスコとシアトルのシミュレーターが素晴らしかったが、ロスアンゼルスはなかった。
今度MSFS2002,2004用にサードパーティからメガシナリーというアドオン(追加)ソフトが発売された。 (
http://www.megascenery.com/title-lax.htm
)
このバージョンではロスアンゼルスとサンディエゴのTCAエリア周辺を網羅している。 これをインストールすると文字通り写真のようなリアリテーのある空を飛ぶことが出来る。そして昨年リノエアーレース見学のあとで観光で行ったパームスプリングスの景色も素晴らしく表現されている。 リバーサイド空港そばのレイクマシューズやレイクエルシノアがきれいだ。また道路などもよく見えて本物のようだ。 気のせいか私が練習していた頃から比べ10数年間で周辺の建物も増えたように思える。 ロスアンゼルスも発展しているのだ。
次のバージョンはニューヨーク周辺とサンフランシスコ周辺が発売されるとか。
(
http://www.megascenery.com/news.htm
)
また、マッターホルンが素晴らしいスイスシナリーももうすぐ発売される。
(
http://www.flylogicsoftware.com/site/en/products/fly_chpro_en/fly_chpro_en.htm
)
全世界の景色データーがフォトリアリスティックになれば最高だがデータが膨大になりそうだ。
今の私のFS2004で約10ギガバイト使っている。 このままの調子でアドオンソフトを買い足していくと15ギガになりそうだ。 このほかATCの音声入力が実現してほしいがまだのようです。
シアトル市街
ベーリング海のオーロラ
ヨセミテ公園ハーフドーム
レイクマシューズ
ロスアンゼルス国際空港
発電風車がたくさんあるバーニングパス上空
今年7月開港した能登空港
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