コラム

アルプスの厳しさ素晴らしさ   園田時馬    2003.3.23
               

 23の松本クロカンに参加してきました。高橋事務局長、菅沢さん、雪風ヨットクラブの白梼山さん、風を読むこと、経験でもベテランの方々ばかりです。

 クラブのHPに夏の槍ヶ岳の写真がありますが、初夏の槍ヶ岳には昔小松にいた頃に友人3人と登ったことが有ります。槍〜穂高の縦走予定でしたが、一人が体調をくずし途中で下山しました。そんな思い出があります。

 クロカン当日はだんご3兄弟のように3つの高気圧がはりだし、METERでも天候は良好。4名搭乗の為極力軽量化(?)してRW08から930Take Off。風はなく視程はあまり良くない。しかし5Ftくらいから上は視程も最高。真っ青な空に西行きの飛行機雲が幾筋も見える。イラクに行く飛行機かと話題になる。

 エンジンも快調。さすがに1Ftを越えるころは速度70kt200Ft/Min位になり機体を操る高橋さんも4063も頑張る。左前方に富士山がせまってくる。南アルプス、北岳を過ぎる頃早くも私のデジカメは早くもメモリーが一杯。残りあとわずか。高橋機長のブラダーもそろそろ一杯に。しかし機内にトイレは無し。諏訪湖を見て1Ftから松本空港(ELV2157Ft RW36ライトダウンウィンドへ急降下。JASDC-9がホールドショートしてくれている。4063は静かにタッチダウン。高橋機長のブラダーも何とか間に合った。

 昼食後ウェザーを確認すると龍ヶ崎方面は雲が出てきているらしい。早めに帰る事にする。

 出発前にパーキングで4063の写真を撮っていた人が実は以前の4063のオーナー氏(パイパーターボアロー)だった。偶然パーキングで隣り合わせになる。しばし懇談。JA4063はエンジンの調子もよく本当に良い飛行機だとの事。氏の今後のご活躍、再会を祈念して別れる。4063RW36からストレートアウトデパーチャー。高度をとるため一旦大町上空へ向かいその後Uターンしつつ高度を上げ上高地から穂高・槍ヶ岳へ。あたかも身を乗り出して壁を乗り越えたときのように、立山連峰や白山が素晴らしい。心まで洗われる様です。眼前にアルプスの展望が広がる。穂高のナイフのような切り立った壁。青黒い切っ先の槍ヶ岳が天を刺している。しばし感慨にひたる。その後一路熊谷、関宿経由で1530分無事龍ヶ崎へ到着。往復4時間のフライトでした。

 私は復路を操縦させていただきましたがラジオ(たぶん松本レディオの方も混乱されたのではと思います。)やVORADFの使い方もまずく、しばしば高橋さんのアドバイスをいただきました。早朝の出発の為か復路は皆さん機内でうとうとされていました。私の操縦でよく安心していられるものだと。私は内心にこにこでした。

 天候にも恵まれ本当に素晴らしい一日でした。高橋さん菅沢さん白梼山さんクラブの皆さんありがとうございました。




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