コラム

セコイヤ、ヨセミテ旅行記

                         2006.6.12     高橋 英造


グレーシャーポイントからの眺め (ハーフドーム、ネバダ滝とその下のバーナル滝、遠くはシェラネバダ山脈がつづく)


  6月1日から12日までロスアンゼルスに行ってきました。
目的はセコイヤ、ヨセミテ、サンフランシスコ観光ということでスキー仲間の知人がLAの北側のVanNuys空港近くに住んでいるとのことで一緒に車カムリで観光することになりました。 到着日と翌日は時差解消のためゆっくりして3日から出かけることにしました。

(6月3日)
 最初はVanNuysから車で4時間ほどのところにあるセコイヤ国立公園です。 ここはアラスカを除く全米48州の最高点マウントホイットニー4418mがあり、推定年齢2700年くらいの高さ80〜100mの世界一の大木となるジャイアントセコイヤの森がありその中を道路が通っています。 中ほどにはジャイアントフォレスト博物館があり公園内のことが説明されています。 中には横倒しになったセコイヤをくり貫いて車が走れるトンネルログというところもあってその太さに圧倒される。 日本の熊野の山も大仏殿が建てられる前はさぞやと思えるような光景が連続していました。 その日は早めに山を降りて2時間ほどのフレズノに泊まりました。
 

セコイヤ公園入り口にて

ジャイアントフォレスト博物館

トンネルログ

ジャイアントセコイヤ
 
(6月4日)
  4日は7時に宿を出ていよいよ今回のハイライト、ヨセミテ国立公園に向かいました。 フレズノからは2時間ほどのところにあります。
公園入場ゲートで車1台20ドルでしたが同行者が生涯入場パスポートを持っていたので無料ですみました。 生涯パスポートはアメリカ国籍が無いと取れないそうです。 はじめにゲートから道が分かれていて車で1時間ほど高度2199mのヨセミテの展望台グレーシャーポイントに登りました。
 車から降りて初めて目にした景色の迫力に息を呑みました。 目の前にそびえるハーフドーム2693m、眼下にある落差180メートルのネバダ滝、97メートルのバーナル滝から流れ落ちる圧倒的水量の迫力は感激でした。 6月の初めがシェラネバダ山脈の雪解け水が一番多い時季あちこちで迫力ある滝が見られます。8月には枯れてしまうそうです。 また少し歩いたヨセミテバレーを見下ろす位置に立つと正面にヨセミテ滝740m、足下には箱庭のようなヨセミテバレーが1000メートルの高度で見渡せていつまでたっても飽きないくらいです。 この光景はかつての氷河が作り出したものだそうです。
 いったんゲート近くに戻りヨセミテバレーに入ります。 しばらく進むとトンネルがあり出たところの展望台がトンネルビューです。 左にエル・キャピターンの1095mの垂直にそそり立つクライマー憧れの岩壁、真ん中にハーフドームの遠望、右側にはブライダルベール滝189mが最大の水量で流れ落ちています。 ここからの光景は世界の最高の絶景ポイントの一つ。 さらに流れる川を横目に森の中を進むと左手にグレーシャーポイントから見えたヨセミテ滝があって下から見るのも迫力満点です。
 そのほか褶曲地形が良く見えるロイヤルアーチ、ホテルやキャンプ場も数多くあってここから日帰りのトレイルと呼ばれるハイキングコースがあります。 ハーフドームヘも10時間のコースがあるので今度来たときはぜひ登ってみたい。  幸いわれわれの行った時季はちょうど卒業シーズンの前で生徒や学生のいない時期でゆっくり見学出来ました。
 バレーを車で一回りして名残惜しいが今夜の宿のあるストックトンへは150マイルの下り坂、約3時間かかりました。

 

ヨセミテ グレーシャーポイントにて

ハーフドームとヨセミテバレーの眺め

ヨセミテ滝とヨセミテバレー

トンネルビューとブライダルベール滝

ヨセミテ滝

ロイヤルアーチ

(6月5日)
 今日は時間があるのでストックトンからサクラメントによってサンフランシスコによることにしました。 サクラメントはカルフォルニア州の州都ですが15年ロスアンゼルスに住んでいる日系アメリカ人の方も行ったことが無いとのことで寄ることになりました。 50マイルほどの距離1時間です。 サクラメントは古い町らしく駐車場が少なく路上駐車が多く、また街路樹が大きく歴史を感じます。 州議会議事堂を写真に撮り一路ベイブリッジを渡りサンフランシスコに入りました。 フィッシャマンズワーフでゴールデンブリッジを眺めながらのんびりした後、早々と中華街にあるホテルに入り遅めの昼食。
 夕食も中華街に買出しに行きました。 海老餃子、シュウマイ、中華まん、その他を買い込みホテルへ特にシュウマイが豚肉が詰まっていて格別おいしい、それでいて格安、一人4ドル程度。
 時間があったので市内散歩に出かける市内は坂が多くいい運動になるユニオンスクエアーまで歩き、中華街を通ってホテルに帰りました。

(6月6日)
 今日はサンフランシスコ観光の予定、ゴールデンゲートを渡ってすぐに右折し海岸に沿ってしばらく行くとゴルデンゲートブリッジの向こう側にサンフランシスコの町並みの見える絶景ポイントがあり、しばらく休憩。  その先は一方通行で灯台近くまで行きました。 以前に来たときは展望台までで灯台へは行けなかった。  その後引き返しゴールデンブリッジ公園へ、中にある日本庭園でお茶とお菓子を食べた。 その後はツインピークにいってダウンタウンを展望。 ホテル近くで昼食の後、一緒に行った人がケーブルカーに乗りたいとのことでケーブルのU系統を往復してケーブルカーを満喫しました。

 15年前サンフランシスコに来たときはパイロット免許を取った後、男女2人ずつでリバーサイド空港からSFインターナショナル空港近くのサンカルロス空港まで4時間かかったこと、レンタカーを借りて市内見学をしたことなどを懐かしく思い出しました。 
 まさに「思い出のサンフランシスコ」でしょうか。 

(6月7日)
 一緒に行った日系アメリカ人の人が翌日用事があるとのことでロスに帰ることになりました。
市内からベイブリッジを渡り580線を通りフリーウェー5号線でバンナイズ迄340マイル昼食や給油をはさみ時速80マイル(128Km)で5時間半、朝7時に出て12時半に到着しました。 私も4時間半くらい運転しましたがオートクルーズコントロールは必需品です。

(6月8日〜10日)
 この間は近くの美術館に行ったり、買い物に行ったり、食事に行ったり、散歩をしたりとアメリカの市民生活をエンジョイしました。


サクラメントの州議会議事堂

下からのゴルデンゲート

ゴールデンゲートをはさみサンフランシスコダウンタウンを望む

フリーウエー5号線が2車線でロスアンゼルスまで続く
 
 今回の旅行は以前から行きたかったヨセミテ公園に行くのが主目的でしたがセコイヤ公園やサクラメント、サンフランシスコなどにも行くことが出来満足できました。 サンフランシスコやヨセミテ公園は以前からフライトシュミレーターで飛んでいて大体の様子はわかっていましたが最近のGOOGL EARTHでの画像を見て写真に追いつくほどの解像度になっていて技術的進歩に感心します。 しかしながら行ってみると肌で感じる風のさわやかさや流れ落ちる滝の水の迫力などは行ってみないと実感できません。 今度機会があればさらに奥に行くトレイルと呼ばれるハイキングに挑戦したいと思ってます。
 
ヨセミテ公園ほか関連HP 



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