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九州クロスカントリー感想文
「九州は近かった」 伊藤 誠 平成14年5月8日
やはり飛行機は偉い。高知生まれの私にとっても四国はやはり遠いと思っていたのですが九州はそれよりも遠く、私にとって最果ての地でした。今回のクロスカントリーでもチャート3枚にわたって飛んでいく訳なので、出発前は正直どきどきでした。それでも今回のクロスカントリーを終えてみるとやはり飛行機のすごさを感じます。3日間でとりあえず九州に上陸し、瀬戸内の景観を眺めながら大阪の食道楽で食事して、京都、奈良、琵琶湖などを上から眺めて3日目の午後には帰っているのですから…。
行きの南紀白浜までは園田さんの操縦。天候もまずまずで順調に到着しました。ここまでは予定通り。次は私の番です。予定では鹿児島だったのですが天候を調べてみるとどうやら雨。とりあえず熊本までは行けそうだという事で、管理事務所のテーブルをお借りしてプランを立て直します。出発後、雲をよけつつ6500ft.まで上昇。それでも気をつけていないとすぐ雲に入ってしまいます。もっと上がれば雲は無いのですが熊本で降りられるかどうか心配です。大分を過ぎたあたりで今度は阿蘇越えです。山があるので雲も高くなってきます。ここでびびりがはいりました。下手をすると雲に巻かれてしまいます。それに無理やり超えても向こうで降りられる保証がありません。結局、無理をせずAEISに連絡して大分に着陸することにしました。
次の日も南の方は天気が思わしくなく、瀬戸内海見物をしながら帰途につくことにしました。大分から八尾空港までは高橋さんの操縦、ベテランなので安心です。瀬戸内海は島が美しく、見ていてあきません。鳴門の渦潮も上空からみるとこんなにダイナミックに流れているのかと驚かされます。八尾空港に到着して、食事しようと言うことになったのですが八尾はへんぴな所でした。食べるためにかなり歩くことになりました。園田さんの「クロカンというのは結構歩くんですね。」という一言が忘れられません。時間は余ってしまったのですが大阪中心部をうろうろする時間が出来たのは予期せぬ収穫です。
3日目は京都、奈良、琵琶湖上空を遊覧して名古屋経由で帰ることになりました。名古屋までは園田さんの操縦。上から見ていても古都はやはり綺麗です。名古屋TCAにコンタクトしてからは私もコパイシートで緊張です。結局、訓練中とは思えない園田さんの見事な操縦で名古屋に到着。食事をして最後、龍ヶ崎まではまた私です。離陸後、雲が多いため予定のショートカットが思うように出来ず、ちょっと緊張しましたが何とか無事に帰ってきました。
やはり飛行機はたのしいですね。普通とは違った角度から観光もできるし、行動範囲はひろがるし。操縦も緊張感があって最高です。あとはもっとのんびり時間がとれれば…、それとお金も…。その前に操縦技量か…。うーん課題が多いですね。
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